
セブン&アイ紙容器とペットボトルに回収機

セブン&アイ・ホールディングスは6月5日、2020年3月期中にセブン-イレブン店舗に、1000台のペットボトル回収機を新設すると発表した。
セブン-イレブンでは2015年12月に、環境省の実証実験の一環として、ペットボトル回収機を設置したのを皮切りに、現在、東京都と埼玉県の300店にペットボトル回収機を設置している。
セブン&アイHDでは、プラスチック対策として、ペットボトル回収機によるリサイクルを進める方針を打ち出しており、回収機の設置拡大で、ペットボトルの回収量を引き上げる。
ペットボトル回収機の設置では、海洋汚染の改善に取り組む日本財団の支援を得ている。店頭に設置するペットボトル回収機の費用の半分は日本財団が拠出し、半分は本部が負担している。
グループでは、2012年からペットボトルの回収を開始した。2018年の年間のペットボトル回収量は8900トンで、1870万人の人がペットボトルの回収に参加した。
現在、電子マネー「nanaco」を nanacoリーダーにタッチしてからペットボトルを回収機に投入すると、ペットボトル5本投入につき1nanacoポイントが付与している。
ペットボトル1本につき、0.2ポイントのインセンティブを付与することで、お客がペットボトルのリサイクルに参加する動機づけをしている。
6月4日からは、東京都東大和市と連携し、回収したペットボトルの収集・運搬で行政と連携する取り組みを開始した。
また、セブン&アイと日本テトラパックがタッグを組み、IoTを活用した飲料用紙容器の回収ボックス“楽★リサ(Tano★Risa)”の実証実験(国内業界初)を6月から開始し、紙容器のリサイクル促進に注力する。
使用済みの紙容器をボックスに投入すると、スマートフォン上にポイントが貯まる最新式の資源回収システムで、消費者は自分のリサイクル実績を把握することができ、モチベーションの維持・向上につながる仕組みとなっている。
システムを開発したオイスター・エーブル社の本社がある韓国では、100件以上の導入実績があり、日本での導入に際しては同社と日本テトラパックが、紙容器のリサイクルを「義務感」から「楽しい」ものへと発想転換し、継続的に参加してもらえるような特別アプリを開発した。洗って開いて乾かした飲料用紙容器をボックスの中に投入すると、スマートフォンのアプリ上で森林が育っていく様子や、可愛い動物がでてくる設定になっている。
※写真はイメージ
【引用サイト】
セブン-イレブン/2019年度ペットボトル回収機1000台を新設
紙容器リサイクルを「義務感」から「楽しく」、IoT活用の回収ボックス“楽★リサ” 日本テトラパックとセブン&アイが実証実験