
プラスチック削減を250社が宣言 大企業の協業相次ぐ

プラスチックごみによる海洋汚染の深刻化を受け、コカ・コーラや衣料品チェーン「H&M」といった多国籍企業を含む250社・団体が29日、代替製品を使うなどの方法でプラごみ削減を目指す共同宣言を発表した。署名した企業のプラ生産量は、世界全体の20%を占めるという。
宣言では、プラ製品のリサイクルや代替品の生産を進める▽不要なプラ包装をやめるとともに、同じ製品を繰り返し使うことを促す▽2025年までにプラ包装を100%再利用された商品か堆肥(たいひ)化できる商品にする――とうたっている。今後、1年半ごとに目標を見直し、署名企業は達成度などを公表する。
プラスチックごみ問題の顕在化を背景に、廃棄物対策において、競合していた企業が手を組んで協業を始める事例が相次いでいる。例えば、今年9月には、100パーセント再生可能なボトル開発で協力する企業グループにコカコーラが参入を表明したが、この企業グループはネスレやダノンが立ち上げたもので、コカコーラのライバル企業ペプシも加入している。
既に世界の飲料市場で大きなシェアを握る欧米の企業同士が手を組み、統一規格を生み出そうとしている。
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H&M、バーバリー、ネスレ…プラスチック削減を250社が宣言
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