AI画像解析によるごみ分別ロボット開発の米国スタートアップ、5,500万ドルの資金調達

 米国デンバー/コロラドを拠点にリサイクル可能な資源分別をするロボットを開発するAMP Robotics は、5,500万ドル(シリーズBファンディング)の調達を完了したことを発表した。AMP Roboticsは調達した資金を用いて、顧客の資源リサイクル率向上を達成するため、ビジネススケールアップと共にAIを含むアプリケーションの開発を進める。

 ごみ分別ロボットの市場規模は年間16.52%の成長率で拡大し、2024年までには120億ドル以上に達すると言われている。環境保護庁によると、アメリカでは一般廃棄物が2015年だけでも約26,200万トンとなり、そのうち9,100万トンがリサイクルまたは堆肥化された。新型コロナウイルス感染の懸念や従業員の安全を守るために制限していた廃棄物の再生行程を、自動化をすることで一般廃棄物の再生利用率をさらに高めることができる。

 AMP Roboticsの分別設備は人の手による分別スピードよりも早い上に(80アイテム/分)、分別ライン全体のモニタリングが可能だ。工場や施設の既存の設備や管理単位ごとにカスタマイズできる規格化されたデザインとなっている。この分別設備は金属だけでなく、電池、コンデンサ、プラスチック、PCB、金網、段ボール、ボトルキャップ、貝殻、栓、アルミ、フィルムなど様々な廃棄物を、色や透明度で分別できるだけでなく、金剛木材、アスファルト、レンガ、コンクリート、混合プラスチック(PET、HDPE、LDPE、PP、PS)など素材ごとに分別が可能だ。

 同社はAIアルゴリズムと機械による自動分別機能を組み合わせたコントロールシステムを所有。新しい分別ロボットは、AI画像解析技術を用いた「APMニューロン」からデータを蓄積し、AMP Roboticsのネットワーク上で何百もの画像を処理すると同時に解析精度を増していく。蓄積されたデータは、分別ラインの稼働状況や成果を見える化するツール「AMPインサイト」で、データの見える化の他に機器状況や潜在的故障の可能性などをリアルタイムで通知する。さらに、「AMPインサイト」は分別ラインに流れる主要な商品をトラックし、ベールごとの素材の割合や余剰ラインで生産または損失した価値を測る。

 同社は2020年4月からこれまで、20の州で10億個を超える再生可能資源を処理しており、50万トンほどの温室効果ガスの排出削減に貢献した。昨年比で売り上げは50%増え、Waste Connectionsとの長期的協業や40,000平方メートルの新しい分別施設をコロラド州に建設を進める。最近では、AMP Robotics はセコイア・キャピタルなどの既存の投資家やValor Equityなどの新規パートナーなどから合わせて7,500万ドルもの資金を調達した。


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THINK WASTE 編集部

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