米Verra、プラスチック廃棄物を削減する企業にインセンティブ付与するイニシアチブを開始

 持続可能な開発と気候変動対策目標を達成するための基準開発・管理をする先進的な国際的NPOであるアメリカの Verra は、プラスチック廃棄物ゼロを目指す 3R Initiative と世界初の総合的にプラスチックを管理し削減する枠組みを今年2月にリリースした。現状のカーボンオフセットの60%を占める排出権取引認証 “Verified Carbon Standard” の実績をもつVerra に加え、DanoneやNestlé、Tetra Pak、BVRio、Conservation International、Veoliaなど様々な大手企業や団体が 3R Initiativeのメンバーとなっている。

 エレン・マッカーサー財団が主導するイニシアチブ 「ニュー・プラスチックス・エコノミー」を受けて、1000を超える企業や団体が賛同し、多くの企業は自身が生産したプラスチックを回収またはリサイクルする目標を設定し始めている。一方で、これまでプラスチックの回収やリサイクルにおける総合的な管理・評価する枠組みが存在しなかった。

この枠組みには以下2つが含まれる。
①The Plastic Stewardship (プラスチック・スチュワードシップ)
企業のプラスチックに関する管理運用のガイドライン:3R Initiative, South Pole, Quantis 及び EAにより作成され、確実に透明性を持って企業のプラスチック・フットプリントや環境への流出、削減の責務を定量的に評価する。

②Plastic Standard(プラスチック・スタンダード)
プラスチック廃棄物削減における標準:Verra により開発・管理され、企業活動の中で使用・破棄するプラスチックの削減に最大限取り組んだ企業がプラスチックの回収・リサイクルに関する事業への投資(プラスチック・クレジットを購入する)を支援することで、企業のプラスチック・フットプリントの削減を促す。

プラスチック・スチュワードシップは企業の新たな回収・リサイクル事業に投資するインセンティブを提供し、プラスチック・スタンダードは世界中でプラスチックの回収・リサイクル事業を促進させる資金面での支援をすると共に、プラスチック汚染削減に取り組む企業のインパクトを明瞭化できるという。プラスチック問題解決に向けて標準化された指標で、透明性とアカウンタビリティーを持って各企業を評価することによってサーキュラー・エコノミーへの移行を加速させていくことが狙いだ。

2019年には実際にネスレとダノンがプラスチック・スタンダードを通して、環境・社会・経済的な側面から承認されたインドネシアでの事業に投資し、合わせて2,600トンものプラスチックの環境への流出を防ぐことができ、2020年の回収総量は大幅に上回ると予想されている。


【引用元】
*本記事に掲載している写真と本文は関係がありません

この記事を書いた人

THINK WASTE 編集部

こんにちは、THINK WASTE編集部です。ご覧いただき誠に有難うございます。国内外のリサイクルの取組事例や再生可能エネルギー技術、資源循環型社会構想など、先進的な廃棄物利活用に関する情報をお届けいたします。