鹿児島で豚ふんバイオガス化システムの実証試験

バイオガス発電の企画・設計施工・運転管理サポートなどを手がけるリナジェン(東京都千代田区、三嶋大介代表)は、鹿児島大学と、豚ふんバイオガス化(メタン発酵)及びその消化液(発酵残渣)の有効利用に関し、共同実証試験の契約を締結した。
 豚の飼養頭数が全国一位の鹿児島県では、養豚業者の経営上大きな負荷となり、周辺環境への悪影響なども問題視される、豚ふん尿の処理が課題となっている。課題の解決策としてバイオガス化が注目されているが、窒素分の多い豚ふんのバイオガス化は困難で、システムの本格的な導入・普及には至っていない。
 同共同実証試験は、バイオガスを専門分野とするリナジェンと、消化液を専門に研究する鹿児島大学農学部の紙谷喜則准教授の共同研究により、技術的な困難を克服し、科学的なアプローチから客観的知見を集積し、ノウハウの確立を目指す。
 具体的には、鹿児島大学農学部内にリナジェンが独自に開発したバイオガス化実証試験装置を設置し、学内で飼育する豚のふんを原料としてバイオガス化する。原料の季節変動を踏まえた安定運転の検証を行うと共に、実機を設計する際に必要なトラブル要因を抽出する。また、運転に伴い発生する消化液について、学内の農場で液体肥料としての有用性を検討。さらに、豚舎近隣で散布用農地を確保できないことを想定し、鹿児島で電気設備事業やバイオ環境事業に取り組む栄電社が主体となり、消化液を効率的かつ安価に処理して放流するための、固定床バイオリアクターシステムを用いた高濃度窒素処理技術についての実証試験も共同で行う。


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THINK WASTE 編集部

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