ガソリン車は電気自動車より300倍もの天然資源が必要

Transport & Environment (T&E)は2021年3月に、天然資源のフットプリントを比較する研究で、ガソリン車の製造は電気自動車(EV)と比べて300〜400倍もの資源が必要だという研究結果を発表した。

交通とe-モビリティの分析家であるマシュー・ルシエンは、EVとガソリン車において「天然資源の使用においては比べものにならない」と言う。ガソリン車はライフサイクルを通して25階の高層ビル程の高さの重油バレル程の化石燃料を要するのに対し、バッテリー製造に必要な資源のリサイクルを考慮するとEVは30kgの金属(サッカーボール1つ分程度)の天然資源しか必要ではない。

このレポートは、EVへの移行によるバッテリー需要の高まりからリチウムやニッケル、コバルトなどの金属資源の調達において、いわゆるグローバル・サウスからの搾取の増大の懸念から調査を始めた背景がある。EVとガソリン車の環境負荷に関する議論が繰り返されてきたが、T&Eは、環境負荷がより低いのは確実にEVだと結論づける。この先10年で各バッテリーに必要なリチウムの質量は半分になると想定され、必要なコバルトやニッケルの量も⅓, ⅕,と落ちていくと予想される。さらに、2035年には、リチウムとニッケルの20%、コバルトの65%はリサイクルされると予測している。様々な将来的観測を含め、EUで消費される電力を鑑みた際に、EUのバッテリー製造に必要な資源は、今年中にもEU内で調達できるようになるだろうとT&Eは考える。


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THINK WASTE 編集部

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